
着物を着る方なら、知っておくと便利なのが帯締めの
「寿結び(ことぶきむすび)」
です。
「祝い結び」と呼ばれることもあり、結婚式や入学式、お宮参りなど、お祝いの席に使われる帯締めの結び方です。
普通の本結びと、どこが違う?
一番分かりやすい違いは、
結び終わった帯締めの房が上を向くこと。
一般的な本結びでは、仕上げた房は下向きになります。
寿結びでは結び方を少し変えることで、左右の房が上を向くように仕上がります。
見た目は大きく変わるわけではありません。
でも、
「今日はお祝いの日だから、帯締めもちょっと特別に」
そんな小さな心遣いができる結び方です。

寿結びの結び方
平組の帯締めの場合、基本は次のような流れです。
帯締めを前に持ってきたら、結ぶ部分を一度裏側にして交差させます。
しっかり締めたあと、上側の帯締めで輪を作り、もう一方をその輪に通して結びます。
最後に形を整えると、
左右の房が上向き
になります。
最初は少し戸惑いますが、一度覚えてしまえばそれほど難しい結び方ではありません。
「お祝いだから上向き」と覚える
覚え方は簡単です。
お祝いの日は、房も上向き。
これだけ覚えておくと、本結びとの違いが分かりやすくなります。
結婚式、入学式、卒業式、お宮参りなど、晴れの日の着物姿に取り入れられます。
なお、通常の本結びが間違いということではありません。寿結びは、縁起を担いで取り入れられる結び方のひとつです。
小さなところにも、お祝いの気持ちを
着物は、着物や帯だけで完成するものではありません。
帯揚げ、帯締め、草履、バッグなど、小さな部分まで含めてひとつの装いになります。
帯締めの結び方もそのひとつ。
誰も気づかないような小さな違いかもしれません。
でも、
「お祝いの日だから寿結びにしてみよう」
そんな着物ならではの楽しみ方も素敵だと思います。
知っているとちょっと便利な、帯締めの「寿結び」。
着物を着る機会があれば、ぜひ覚えておいてください。
最終更新 2026-9-28