「着物は着たい。でも授乳があるし……」

お宮参りの服装を考えていると、こんな気持ちになることがあります。

「洋服の方が楽なのは分かっている」

「授乳や抱っこがあるのも分かっている」

「でも、できれば私は着物を着たい」

この気持ち、あきらめなくても大丈夫です。

お宮参りは赤ちゃんが主役の一日ですが、お母さんにとっても、家族になって初めて迎える大切な節目です。

きれいな着物を着て、赤ちゃんと一緒に写真に残したい。

そう思うのは、決してわがままではありません。

ただ、赤ちゃんは当日も予定表どおりには動いてくれません。

「このあと家族写真を撮ります」と説明しても、眠いときは眠い。お腹が空いたら泣く。そして、なぜ今?というタイミングでおむつ交換になることもあります。

だからこそ、着物を着るなら「気合いで何とかする」より、先に方法を考えておくことが大切です。

先に結論。着物を着たいなら、授乳と着付けの時間を分けて考える

着物を着てお宮参りをすることはできます。

ただし、授乳中のお母さんの場合は、着物を着る前に授乳のタイミングや、途中で休める場所を考えておくと安心です。

おすすめは、次のような流れです。

  1. 着付けの前に授乳する
  2. 着付けや撮影の予定を詰めすぎない
  3. 授乳が必要になった場合の場所や方法を決めておく
  4. 家族に荷物や赤ちゃんのお世話をお願いする
  5. 必要なら、授乳しやすい洋服への着替えも選択肢に入れる

「着物を着るか、授乳を優先するか」の二択にしなくても大丈夫です。

着物を着る時間と、赤ちゃんのお世話をする時間を分けて考えると、できることが増えてきます。

方法1|着付けの前に授乳しておく

まずは、着付けの前に授乳できるよう予定を組みます。

授乳したからといって、赤ちゃんが必ず長時間眠るとは限りません。それでも、着付けの前に授乳できていると、お母さんの気持ちには少し余裕ができます。

授乳後は、げっぷやおむつも確認しておきましょう。

ここまで済ませておくと、「さあ着付け」というときに赤ちゃんが泣き出した場合も、「まずは授乳かな?おむつかな?」と落ち着いて考えやすくなります。

もちろん、着付け後に授乳が必要になることもあります。

それは準備不足ではなく、赤ちゃんがいつもどおり過ごしているだけです。

方法2|着付けをする人に「授乳中です」と先に伝える

着物を着る前に、着付けを担当する方へ授乳中であることを伝えておきましょう。

「授乳があるかもしれません」

「赤ちゃんを抱っこします」

「きつすぎない着付けにしたいです」

このように伝えておくと、当日の動きに合わせて相談しやすくなります。

着付けは、見た目だけでなく、その日の過ごし方も含めて考えるものです。

写真撮影だけでなく、移動や抱っこ、休憩もあります。お母さんがどんな動きをするかを伝えておくことが、安心につながります。

方法3|着物を着る時間を「写真中心」にする

「一日中ずっと着物でいなければいけない」と考えなくても大丈夫です。

例えば、

  • 写真撮影の時間だけ着物を着る
  • 撮影後は授乳しやすい洋服に着替える
  • 参拝は洋服で、別日に着物姿の写真を残す
  • 着物を着る時間を短めにする

という方法があります。

着物姿を写真に残したいという願いは、長時間着続けなくてもかなえられます。

お母さんが着物を楽しめて、赤ちゃんも無理をしない形を選んでよいのです。

方法4|授乳しやすい洋服を予備に持っていく

「せっかく着物を着たのだから、最後まで着ていたい」と思う一方で、赤ちゃんの様子によっては着替えた方が安心な場合もあります。

そのときのために、授乳しやすい洋服を持っておくと心強いです。

予備の服があると、

  • 授乳が必要になったとき
  • 着物が汚れてしまったとき
  • 赤ちゃんを長く抱っこすることになったとき
  • お母さんが疲れてしまったとき

に選択肢が増えます。

「着替えを持っていく=着物をあきらめる」ではありません。

着物を楽しむための、安心のお守りです。

方法5|ミルクや搾乳など、普段の方法を家族で確認する

母乳、ミルク、搾乳など、授乳の方法はご家庭によって違います。

普段と違う方法を、お宮参り当日だけ急に試す必要はありません。

いつもの授乳方法で過ごせるように、必要なものや場所を準備しておきましょう。

ミルクを使う場合は、粉ミルクや液体ミルク、哺乳瓶、お湯などをまとめておきます。搾乳したものを使う場合も、保管や持ち運びについて普段の方法を確認しておくと安心です。

授乳方法には個人差があります。迷うことがあれば、医療機関や専門家にも相談してください。

前日からしておいてよかったこと

当日の朝に準備を始めると、赤ちゃんのお世話だけで時間が過ぎていきます。

「着物の準備はできたけど、私の朝ごはんは?」ということにならないように、前日にできることをしておきましょう。

授乳用品をひとつのバッグにまとめる

授乳ケープ、ガーゼ、タオル、母乳パッド、ミルク用品などを、ひとつのバッグにまとめます。

赤ちゃんが泣いているときのバッグの底は、思っている以上に遠いです。

すぐ取り出すものを一番上に入れておくだけでも、当日の小さな焦りが減ります。

授乳できる場所を確認する

参拝先、撮影場所、移動途中の施設など、授乳や休憩ができそうな場所を確認しておきます。

「着いてから探せばいい」と思っていると、赤ちゃんが泣いた瞬間に家族全員が探索隊になります。

事前に場所が分かっているだけで、安心感が違います。

着物を着た状態での動きを想像する

座る、立つ、歩く、抱っこする、写真に写る。

当日の動きを前日に想像してみましょう。

帯や袖、バッグの持ち方など、気になることがあれば、着付けをお願いする方へ相談しておきます。

家族の役割を決めておく

お母さんが授乳している間、誰が荷物を持つのか、誰が赤ちゃんの着替えを出すのかを決めておきます。

「何か手伝って」よりも、「授乳中はこのバッグを持っていてね」と具体的にお願いする方が、家族も動きやすくなります。

お母さんの飲み物と軽食を用意する

赤ちゃんの準備は完璧なのに、お母さんは朝から何も食べていない。

これは、できれば避けたいところです。

飲み物と、片手で食べられるものを用意しておきましょう。お母さんも、その日の大切な出演者です。

持っててよかったもの

着物でお宮参りをする場合に、あると安心なものをまとめます。

  • 大きめのガーゼやタオル
  • 授乳ケープ
  • 母乳パッド
  • 授乳しやすい予備の洋服
  • 赤ちゃんの着替え
  • おむつとおしりふき
  • 使用済み用品を入れる袋
  • お母さんの飲み物
  • お母さんの軽食
  • 季節に合わせた羽織りもの
  • スマートフォンの充電器やモバイルバッテリー

特に、予備の洋服と袋は、持っているだけで気持ちが楽になります。

使わなかったとしても、「持ってきた」という安心感があります。

へえ、そうなんだ。着物の日は“授乳の回数”より“授乳の選択肢”が大切

着物を着るとき、「次の授乳まで何時間あるか」を細かく計算したくなるかもしれません。

でも、赤ちゃんの授乳時間は、毎回同じになるとは限りません。

そこで、時間を完璧に当てるよりも、

  • 着付け前に授乳できる
  • 途中で休める
  • 授乳できる場所が分かっている
  • 必要なら洋服に着替えられる

というように、選択肢をいくつか持っておく方が安心です。

お宮参りの日に大切なのは、予定どおりに進めることではなく、赤ちゃんとお母さんが無理なく過ごせることです。

赤ちゃんが泣いたら、着物選びが失敗だったわけではありません

着物を着ている日に赤ちゃんが泣くと、「やっぱり洋服にすればよかったかな」と思ってしまうかもしれません。

でも、赤ちゃんが泣く理由は、服装だけではありません。

眠い、暑い、寒い、おむつ、授乳、慣れない場所、抱っこしてほしい。

いろいろな理由があります。

いったん休憩して、授乳やおむつ替えをして、それでも難しければ着替える。

そのときそのときで、いちばん楽な方法を選べば大丈夫です。

着物を着たことも、着替えたことも、赤ちゃんを抱っこして過ごしたことも、全部その日の思い出になります。

着物を着たい気持ちは、あきらめなくて大丈夫です

洋服を選ぶお母さんが多い傾向はあります。

それでも、着物を着たいお母さんは、着物を選んで大丈夫です。

授乳のタイミングを考える。

着付けをする人に相談する。

予定を詰めすぎない。

予備の洋服を持っていく。

家族に協力をお願いする。

少し準備をしておくだけで、着物を楽しめる可能性は広がります。

「赤ちゃんが主役だから、私は我慢しなきゃ」と思いすぎなくても大丈夫です。

お母さんも、その日を一緒にお祝いする主役の一人です。

大たにや呉服店では、着物を着たいお母さんのご相談も承っています

大たにや呉服店では、お宮参りの祝着(産着)、ご家族の着物、記念撮影、着付け・ヘアセットなどについてご相談いただけます。

「授乳中だけど着物を着たい」

「赤ちゃんを抱っこするので、動きやすくしたい」

「撮影だけ着物にする方法も知りたい」

という方も、まずはお気軽にご相談ください。

着物を着るか、洋服にするか、どのタイミングで授乳するか。

ご家族の予定や赤ちゃんの様子に合わせて、一緒に考えます。

分からないことは、分からないままで大丈夫です。

お宮参り・百日祝いのご相談はこちら

大たにや呉服店では、お宮参り・百日祝いの衣装、撮影、着付けなどを承っています。

公式サイト:https://otaniya2020.com/

※授乳の方法や回数は、赤ちゃんの月齢やご家庭の状況によって異なります。普段の授乳リズムを基本に、必要に応じて医療機関や専門家へご相談ください。施設の授乳スペースや当日の流れは、事前にご確認ください。

最終更新 2026-9-9