
執筆・監修:大たにや専務(着物を扱って25年)
お宮参り、ママは着物と洋服どっちが多い?
お宮参りの準備をしていると、ふと気になることがあります。
「お宮参りのママって、着物と洋服どっちが多いの?」
赤ちゃんは祝い着。
パパはスーツ。
では、ママは……着物?洋服?
写真を見ると、着物姿のママも素敵です。けれど、産後の体調や授乳、赤ちゃんの抱っこを考えると、洋服の方が安心な気もします。
先にお答えすると、公開されているアンケートの一例では、洋服を選んだママの方が多い結果になっています。ただし、このアンケートは2018年の調査であり、現在のすべてのお宮参りの傾向を示すものではありません。
公開されているアンケートの一例では、洋装が73.39%(80票)、着物が26.61%(29票)でした。地域やご家族、撮影の有無によっても選択は変わるため、「洋服で行っても大丈夫かな?」と心配しすぎなくて大丈夫です。
そして、着物を選ぶママも決して珍しくありません。
大切なのは、どちらが正解かではなく、赤ちゃんとママが無理なく過ごせることです。
洋服を選ぶママが多い理由は、やっぱり授乳と抱っこ
お宮参りの時期は、赤ちゃんのお世話をしながら一日が過ぎていきます。
授乳をして、抱っこをして、おむつを替えて、また抱っこをして……。
「今日は何回抱っこしたかな」と数えているうちに、たぶん数えること自体を忘れます。
洋服を選ぶママが多いのは、単に楽だからというだけではありません。
- 授乳しやすい
- 抱っこやおむつ替えがしやすい
- 産後の体に負担が少ない
- 靴を選びやすい
- 汚れたときに対応しやすい
- 写真撮影のあとも動きやすい
このように、当日の動きに合わせやすいからです。
特に母乳で授乳中の場合は、授乳口のあるワンピースや、前開きの服、上下が分かれたきれいめの服などが使いやすいでしょう。
「お宮参りだから、必ず着物でなければいけない」ということはありません。
きちんと感のある洋服で、赤ちゃんの祝い着やご家族の服装と全体の雰囲気を合わせれば大丈夫です。
着物を選ぶママの気持ちも、もちろん分かります
一方で、着物を着たいと思うママもいらっしゃいます。
「赤ちゃんの大切な記念日だから、私も着物で写真に残りたい」
「せっかくのお宮参りだから、和装を楽しみたい」
「母や祖母も、着物姿を楽しみにしている」
そう思うのは、とても自然なことです。
お宮参りは赤ちゃんの行事ですが、ママにとっても家族になって初めて迎える大切な節目です。
赤ちゃんのお世話を優先するあまり、ママの希望を最初からあきらめなくても大丈夫です。
ただし、着物を選ぶ場合は、授乳や抱っこのことを先に考えておくと安心です。
「着物は着たいけど、授乳はどうする?」
ここが、着物を着たいママの一番の悩みかもしれません。
着物での授乳は、着付けや授乳の方法によっては難しい場合があります。
そこで、次のような方法を事前に考えておきましょう。
- 着付けの前に授乳しておく
- 授乳の時間を考えて、予定を詰めすぎない
- 着付けを担当する方に、授乳中であることを伝える
- 撮影と参拝の順番を相談する
- 必要なら、授乳しやすい洋服を持参する
- 着物を着る時間と、授乳・休憩の時間を分ける
着物か授乳か、どちらか一つを選ばなければいけないわけではありません。
「着物を着て撮影をしたあと、洋服に着替える」
「参拝は洋服にして、別日に着物で記念撮影をする」
という方法もあります。
お宮参りの一日を、ママが少しでも楽しく過ごせる形にできれば十分です。
へえ、そうなんだ。お宮参りの服装は“赤ちゃんに合わせる”だけではない
以前は、赤ちゃんが和装ならママも着物、という考え方をすることもありました。
でも現在は、赤ちゃんの服装だけでママの服を決める必要はありません。
授乳のしやすさ、産後の体調、抱っこのしやすさ、移動のしやすさを優先して大丈夫です。
赤ちゃんが祝い着でも、ママが洋服という組み合わせは珍しくありません。
むしろ、赤ちゃんを長時間抱っこすることを考えると、ママが動きやすい服装であることはとても大切です。
「赤ちゃんは立派な祝い着、ママは動きやすいきれいめワンピース」。
これも、今のお宮参りらしい自然な組み合わせです。
洋服を選ぶなら、どんな服がよい?
洋服の場合は、セミフォーマルを意識したワンピースやスーツ、セットアップなどが選ばれています。
選ぶときは、次の3つを確認してみてください。
1. 授乳しやすいか
ワンピースは一枚で整いやすい反面、授乳のときに服全体を大きく動かすことがあります。
授乳口があるもの、前開きのもの、上下が分かれているものなど、普段の授乳方法に合わせて選びましょう。
「きれいだけど、授乳するには知恵の輪みたい」という服は、当日までに一度試しておくと安心です。
2. 抱っこしやすいか
赤ちゃんを抱っこして歩くことを考えると、袖や裾が大きく広がりすぎない服が動きやすいです。
靴も、ヒールが高すぎないものや、歩き慣れたものを選びましょう。
お宮参りの日に、靴だけ急に社交界デビューをさせなくても大丈夫です。
3. 写真に写ったときに落ち着いて見えるか
写真撮影では、赤ちゃんが主役です。
白、ベージュ、ネイビー、グレー、淡い色など、赤ちゃんの祝い着を引き立てる落ち着いた色の服は、写真にもなじみやすいです。
もちろん、お気に入りの色を選んでも大丈夫です。派手すぎない、清潔感のある服装を意識すると全体がまとまりやすくなります。
着物を選ぶなら、前日に確認したいこと
着物でお宮参りをする場合は、当日だけでなく前日の準備が大切です。
大たにやの店内は冷房を完備しています。暑い時期のお宮参りで着物を選ぶ場合も、着付けや撮影の環境についてご相談いただけます。
授乳のタイミングを家族と共有する
授乳の時間になったら、誰が荷物を持つのか、どこで休むのかを家族に伝えておきます。
ママが着物姿で荷物を抱えたまま、「授乳したいんだけど……」と一人で困らないようにしておきましょう。
授乳用品をひとつにまとめる
授乳ケープ、ガーゼ、母乳パッド、タオル、ミルク用品などを、ひとつのバッグにまとめます。
必要なものがバッグの底に沈んでいると、赤ちゃんが泣いている横で宝探しが始まります。
前日に、すぐ出せる場所へ入れておきましょう。
着物を着た状態での動きを想像する
座る、立つ、抱っこする、写真に写る、移動する。
どんな動きがあるかを考えて、帯や袖、バッグの持ち方を確認しておくと安心です。
着付けをお願いする際に、「授乳や抱っこがあるので、動きやすさも相談したい」と伝えておきましょう。
ママの飲み物と軽食を用意する
赤ちゃんの準備をしていると、ママのことは後回しになりがちです。
でも、授乳中のママも水分補給が必要です。
前日に飲み物と、片手で食べられる軽食を用意しておくと、「気づいたら昼過ぎなのに何も食べていない」という事態を防げます。
お宮参りにあると安心な持ち物
お宮参りの日にあると安心なものを、服装に関係なくまとめます。
- 大きめのガーゼやタオル
- 授乳ケープ
- 母乳パッド
- 赤ちゃんの着替え
- おむつとおしりふき
- 使用済み用品を入れる袋
- ママの飲み物
- ママの軽食
- 予備の羽織りもの
- スマートフォンの充電器やモバイルバッテリー
特にタオルと袋は、「こんなに使うとは思わなかった」となりやすいものです。
授乳、吐き戻し、汗、よだれ、ちょっとした汚れ。赤ちゃんとの外出は、タオルが何役もこなします。
服装よりも大切なのは、家族みんなが無理をしないこと
お宮参りのママの服装は、着物でも洋服でも大丈夫です。
公開されている一例では洋装が多い結果でしたが、着物を着たい気持ちも大切にしてよいと思います。
授乳のしやすさ、抱っこのしやすさ、産後の体調、写真に残したい気持ち。
その全部を考えて、ご家族に合う服装を選んでください。
当日、赤ちゃんが泣くこともあります。
授乳のために予定が変わることもあります。
写真の途中で休憩することもあります。
それでも、お宮参りは失敗ではありません。
ママが赤ちゃんを抱っこしている姿も、家族と並んでいる姿も、その日の大切な記録です。
大たにや呉服店では、着物か洋服か迷うところからご相談いただけます
大たにや呉服店では、お宮参りの祝着(産着)や、ご家族の記念撮影、着付け・ヘアセットなどについてご相談いただけます。着付けは、店舗スタッフまたは外部スタッフが担当します。
「着物を着たいけれど、授乳が心配」
「洋服にするなら、どのくらいきちんとした服がいい?」
「赤ちゃんを抱っこしながらでも大丈夫?」
そんな疑問も、分からないままで大丈夫です。
着物にするか洋服にするかを一緒に考えながら、ご家族が安心して大切な日を迎えられる準備をご案内します。
お宮参り・百日祝いのご相談はこちら
大たにや呉服店では、お宮参り・百日祝いの衣装、撮影、着付けなどを承っています。
公式サイト:https://otaniya2020.com/
※服装の割合は、公開されているアンケートの一例を参考にした目安です。地域やご家族、時期によって異なります。授乳や体調、当日の流れに合わせて無理のない服装をお選びください。
最終更新 2026-9-8