「お母さんの振袖があるから、それを着れば大丈夫」

そう思って成人式の準備を後回しにしていませんか?

お母様やお姉様の振袖を受け継いで着る「ママ振袖」は、思い出もあり、ほかの人と被りにくい素敵な選択です。

ただ、実際には**「もっと早く準備しておけばよかった」**というご相談もあります。

今回は、ママ振袖でありがちな失敗談と、後悔しないためのポイントをご紹介します。


失敗談①「お母さんと体型が似ているから大丈夫」と思っていた

「母と身長も体型もそれほど変わらないので、そのまま着られると思っていました」

ところが、実際に試着してみると、

「袖が少し短い…」
「手首が出すぎる…」
「なんとなく着姿のバランスがおかしい…」

ということがあります。

着物の場合、身長だけではなく裄(ゆき=腕の長さ)や身幅なども大切です。

実際、ママ振袖では「身長や体重が似ていても裄丈が合わなかった」という失敗例があります。

後悔しないためには

成人式直前ではなく、早めに一度振袖を着て、サイズを確認しておきましょう。

必要であれば寸法直しができる場合もあります。


失敗談②「タンスにきれいに入っていたから大丈夫」と思っていた

何十年もタンスの中で大切に保管されていた振袖。

見た感じはきれいだから、そのまま着られると思っていたところ……

広げてみると、

  • 衿にシミがあった
  • 裏地が変色していた
  • 金彩が剥がれていた
  • 独特の保管臭があった
  • 刺繍や糸に傷みがあった

ということもあります。

長期間保管された振袖は、表から見ただけでは分からない劣化が見つかる場合があります。

後悔しないためには

「着る直前に出せばいい」ではなく、できるだけ早めに振袖を一式広げて確認することが大切です。

汚れや傷みがあっても、丸洗いやシミ抜き、お直しなどで着られる場合があります。


失敗談③「小物も全部あるから、そのままでいい」と思っていた

振袖も帯も小物も全部そろっている。

「じゃあ何も買わなくていいね!」

と思って、そのまま成人式へ。

ところが会場で友達と並んで写真を撮ったら、

「なんとなく私だけ昔っぽく見える…」

そんな後悔につながることがあります。

ママ振袖の場合、振袖そのものよりも、帯揚げ・帯締め・重ね衿・半衿などの小物の合わせ方で印象が大きく変わります。

ママ振袖は「全部変える」必要はありません

振袖はそのままでも、

重ね衿を変える。
帯締めを変える。
帯揚げを変える。
半衿を変える。

それだけでも、ぐっと今のお嬢様らしい雰囲気になります。

昔の振袖だからダメなのではありません。

「今のお嬢様に似合うコーディネートにする」ことがポイントです。


失敗談④「お母さんが着てほしいと言うから…」で決めてしまった

これは意外と大切なポイントです。

お母様にとって、自分が成人式で着た振袖を娘さんが着てくれるのは、とてもうれしいことだと思います。

でも、お嬢様自身は、

「本当は白っぽい振袖が着たかった」

「友達みたいな今っぽい振袖も着てみたかった」

と思っているかもしれません。

実際に、家族に勧められて自分の好みではないママ振袖を選び、後悔したというケースも紹介されています。

一度、ほかの振袖も見てみるのがおすすめ

ママ振袖を着ると決める前に、今の振袖も試着して比べてみる。

そのうえで、

「やっぱりお母さんの振袖がいい!」

と本人が思えれば、それが一番です。

大切なのは、ママ振袖を着ることではなく、二十歳を迎えるご本人が納得して成人式を迎えることだと思います。


失敗談⑤「着物はあるから準備はまだ先でいい」と思っていた

ママ振袖で一番注意していただきたいのが、これです。

「振袖はもうあるから、レンタルする人みたいに早く準備しなくても大丈夫」

と思ってしまいがちです。

ところが成人式には、振袖以外にも準備があります。

前撮りはどうする?

成人式当日の着付けは?

ヘアセットは?

メイクは?

足りない小物はない?

草履やバッグは使える?

長襦袢は振袖に合っている?

特に長襦袢と振袖の袖丈などが合わないトラブルは、直前になって気付くケースがあります。

振袖があるからこそ、一度全部そろっているか確認しておくことが大切です。


ママ振袖は「古い振袖」ではありません

ここまで失敗談をご紹介しましたが、ママ振袖そのものが悪いわけではありません。

むしろ、昔の振袖には、

今ではなかなか見られない柄や色使い、しっかりした生地、職人の仕事が感じられるものもたくさんあります。

そして何より、

「お母さんが二十歳の時に着た振袖を、娘さんが二十歳で着る」

というのは、新しい振袖にはない特別な思い出になります。

だからこそ、そのまま着るのではなく、今のお嬢様に似合う一着としてもう一度コーディネートしてあげることが大切です。


大たにやでは「ママ振袖を着るか迷っている」段階でも大丈夫です

「この振袖、娘でも着られますか?」

「シミがあるけれど大丈夫?」

「サイズが合うか分からない」

「小物だけ今風にしたい」

「ママ振袖とレンタル、どちらが似合うか比べたい」

そんなご相談でも大丈夫です。

振袖・帯・長襦袢・小物など、お手元にあるものを一式お持ちください。

実際にお嬢様に合わせながら、使えるもの、足りないもの、お手入れが必要なものを確認していきます。

ママ振袖を無理に着る必要もありません。

実際に合わせてみて、レンタル振袖とも比べながら、お嬢様が一番「これを着たい」と思える成人式の一着を一緒に考えていきましょう。

成人式直前になって「確認しておけばよかった」とならないためにも、振袖がタンスにある方は、ぜひ一度早めに確認してみてください。

次回は掘り下げていきます 

最終更新 2026-8-21