妊娠すると、一度は耳にする「腹帯(はらおび)」。

「腹帯って何のためにするの?」

「いつから巻けばいいの?」

「戌の日って何?」

「なぜ犬と安産が関係あるの?」

初めての妊娠では、分からないことも多いですよね。

今回は、腹帯を巻く時期や戌の日、安産祈願との関係について、初めての方にも分かりやすくご紹介します。

腹帯とは?

腹帯とは、妊娠中のお腹を包むために身につける帯やベルトのことです。

日本では昔から、妊娠5か月ごろになるとお腹に腹帯を巻き、赤ちゃんの健やかな成長と安産を願う「帯祝い」という風習があります。

昔ながらの腹帯として知られているのが、さらしタイプの腹帯です。

長い一枚の布をお腹に巻いて使います。

現在では、

・さらしタイプ
・腹巻きタイプ
・パンツタイプ
・ベルトタイプ
・サポートベルトタイプ

など、使いやすいさまざまな腹帯があります。

腹帯はいつから巻くの?

昔から、**妊娠5か月に入った最初の「戌の日」**に腹帯を巻き、安産を願う風習があります。

これを「帯祝い」といいます。

ただし、現在は必ずその日から腹帯を使わなければいけないという決まりはありません。

妊婦さんの体調やお腹の大きさ、生活スタイルに合わせて使い始めて大丈夫です。

「戌の日」の戌って何?

ここで、

「そもそも戌って何?」

と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「戌(いぬ)」は、私たちがよく知っている十二支のひとつです。

十二支というと、

子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)

と続きます。

その**11番目が「戌」**です。

普段の動物を表すときは「犬」と書きますが、十二支の場合は**「戌」**という漢字を使います。

十二支は「何年生まれ」という年だけではなく、日にちにも割り当てられています。

そのため、12日に一度「戌の日」が巡ってきます。

なぜ「戌の日」に安産祈願をするの?

では、なぜ十二支の中でも「戌」なのでしょうか。

昔から犬は、一度にたくさんの子どもを産み、お産が比較的軽い動物と考えられてきました。

そこで、

「犬のように無事に赤ちゃんが生まれますように」

という願いを込めて、戌の日に安産を祈るようになったといわれています。

その風習から、現在でも妊娠5か月に入った最初の戌の日に、腹帯を用意して安産祈願をするご家庭が多くあります。

戌の日に必ず安産祈願へ行かないといけない?

必ず戌の日に行かなければいけないわけではありません。

戌の日が平日だったり、妊婦さんの体調がすぐれなかったりすることもあります。

現在では、

妊婦さんの体調・ご家族の予定・季節や天候

などを考えて、無理のない日に安産祈願をされる方も多くなっています。

一番大切なのは、日にちにこだわることよりも、妊婦さんと赤ちゃんが無理をしないことです。

腹帯は必ず必要?

「妊娠5か月になったら、毎日腹帯をしないといけないの?」

というご質問もあります。

腹帯を使うかどうかや、どのタイプが合うかには個人差があります。

昔ながらの行事として腹帯を用意する方もいれば、お腹を包んだり支えたりする目的で妊婦帯を使用する方もいます。

苦しいのに無理をして巻いたり、強く締めすぎたりする必要はありません。

体調や使用方法について不安がある場合は、医師や助産師に相談しましょう。

昔ながらの「さらし腹帯」とは?

昔ながらの腹帯として代表的なのが、さらし腹帯です。

長い一枚の布を、お腹の大きさに合わせながら巻いていきます。

現在は簡単に着けられる腹巻きタイプやベルトタイプも増えていますが、安産祈願や帯祝いでは、今でも昔ながらのさらし腹帯を用意される方がいらっしゃいます。

腹帯は単なる妊婦用品ではなく、

「これから生まれてくる赤ちゃんが元気に生まれてきますように」

という家族の願いが込められたものでもあります。

安産祈願に腹帯は持っていくの?

これは神社やお寺によって異なります。

自分で用意した腹帯を持参してご祈祷していただけるところもあれば、安産祈願の授与品として腹帯をいただけるところもあります。

腹帯ではなく、お守りなどを授与される場合もあります。

安産祈願へ行く神社やお寺が決まったら、腹帯を持参する必要があるか事前に確認しておくと安心です。

腹帯は誰が買うもの?

昔は妊婦さんの実家から腹帯を贈るなど、地域や家庭によってさまざまな習慣がありました。

現在は、それほど厳しい決まりはありません。

自分たちで用意したり、ご両親からプレゼントしてもらったりと、ご家庭によってさまざまです。

大切なのは「誰が買うか」ではなく、これから生まれてくる赤ちゃんの無事をみんなで願うことです。

腹帯と戌の日は赤ちゃんの誕生を願う日本の風習

腹帯や戌の日の安産祈願は、昔から受け継がれてきた日本ならではの風習です。

妊娠5か月に入った最初の戌の日を目安に、腹帯を巻いて安産を願う。

そして「戌」という字は、十二支の11番目。

犬が多くの子どもを産み、お産が比較的軽いと考えられてきたことから、その犬にあやかって安産を願うようになったといわれています。

ただし、現在は日にちや昔ながらの形式に無理に合わせる必要はありません。

妊婦さんと赤ちゃんの体調を第一に考え、ご家族にとって無理のない形でお祝いしましょう。

腹帯を手にしたとき、

「元気に生まれてきてね」

そんな気持ちを家族みんなで共有することが、何より大切なのではないでしょうか。

次回は「お宮参り」についてです

最終更新 2026-8-10